保健師 eye’s 2021年02月
ウォーキングの効果
2月は全国生活習慣病予防月間です
当国保組合で令和元年度に特定健診を受診された方の質問票によると、「1回30分以上の軽く汗をかく運動を週2日以上、1年以上実施する習慣」が「ない」と回答した人は74.6%にのぼり、総じて運動不足の傾向にあることがわかりました。生活習慣病の予防法の1つは、ウォーキングなどの有酸素運動を継続して行うことです。自分の時間を取りにくい働き盛りのみなさまだからこそ、手軽に始められるウォーキング習慣を身につけてみませんか。
ウォーキングのメリット
① 心にいい
- ・気分転換やストレスの発散が
できます。
② 身体にいい
- ・体脂肪の低下や代謝の向上により、生活習慣病の予防
効果があります。 - ・脳や免疫力の活性化を促します。
- ・心臓や肺などの循環器系の機能が向上します。
- ・バランスよく筋肉がつくことで、ケガの予防につながり
ます。
③ お財布にやさしい
- ・特別な道具や場所は必要ありません。あなたの足に合うクッション性のある靴を準備してください。
健康は1つの要因だけが影響を与えるものではありませんが、1日平均1時間以上歩く人は、1時間未満の人よりも、寿命が長く、生涯医療費が少ないとの研究結果もあります。
※参考文献:辻一郎他 “生活習慣・健診結果が生涯医療費に及ぼす影響に関する研究”厚生労働科学研究費補助金【政策科学総合研究事業(政策科学推進研究事業)】総合研究報告書
ウォーキングをするときのポイント
運動習慣のない方が、急に運動を始めると筋肉や関節を痛める恐れがあります。まずは週に2~3回、30分間を目標に始めてみてください。1日の目標歩数は表の通りです。自分のペースで増やしていきましょう。
表:健康日本21(第2次)で目標とされている1日の歩数
※万歩計や歩数を利用した携帯ゲーム、アプリなどを使うと楽しく運動が続けられます。
ウォーキング時の注意点
楽しく運動を継続するために、以下のことを守ってください。
① 自分に合った運動強度を知りましょう
- ・今の自分の体力と体調に合わせて行いましょう。 無理は禁物です。
② 年に1度は健康診断を受けましょう
- ・健診を受けて、自分の身体の状態を把握しましょう。
~健康状態の確認は重要です~
一部の血糖値や血圧が高い方、脂質異常などがみられる方には、運動のメリットよりも、身体活動に伴うリスクが上回る可能性があります。かかりつけ医に相談しましょう。
③ 感染予防に気を配りましょう(感染症流行時期の運動習慣)
- ・外出時はマスクの着用や手洗いの徹底などの感染予防に努めま
しょう。 - ・運動時だけでなく、移動時においても、ソーシャルディスタンス
を守りましょう。